エネルギー:420kcal(1/8切れ分)
調理時間:1時間40分(パイ生地用のバターを冷やす時間、生地を冷蔵庫でねかせる時間、焼き上がったパイの粗熱を取る時間は除く)
【材料】
(直径23cmのパイ皿1枚分)
・りんご*4コ(900g~1kg)
・バター(食塩不使用)30g
・グラニュー糖80~90g
・レモン汁小さじ2
【パイ生地】
・薄力粉・強力粉各110g
・塩3g
・グラニュー糖5g
・バター(食塩不使用)185g
・牛乳28g
・水56g
・シナモン(粉末)小さじ1/2
・溶き卵卵黄1コ分+牛乳小さじ1/2
・あんずジャム30g
●強力粉(打ち粉用)
*紅玉は水分が少なく、程よい酸味があるので望ましい。手に入らなければ、ジョナゴールドやあかねなどでもよい。
【下準備】
●薄力粉と強力粉は合わせてふるい、塩、グラニュー糖と混ぜておく。使う直前まで冷蔵庫または冷凍庫で冷やしておく。
●生地に使うバターは1.5cm角に切り、冷凍庫で凍らせておく。
●生地に使う牛乳と水は合わせておき、冷蔵庫で冷やしておく。
【作り方】
1.
りんごは皮をむき、8等分のくし形に切って芯を除く。厚手の鍋にバターを溶かし、りんごを強めの中火でいためる。しんなりしたら、グラニュー糖の半量を加えていためる。全体になじむまでいため、残りのグラニュー糖も加えて強火でさらにいためる。水分が出てきたらレモン汁を加え、ふたをして中火で約7分間煮る。
2.
ふたを取り、しんなりしていたら、水分をとばすように強火で煮る。汁けがほぼなくなり、りんごを竹ぐしで刺してスッと通るようになったら、火を止め、そのまま冷ます。
3.
牛乳と水以外のパイ生地の材料をフードプロセッサーに入れ、バターが小豆粒くらいの大きさになるまで攪拌する。
4.
牛乳と水を一度に加え、さらに少しずつフードプロセッサーにかけてパラパラの状態にする。ラップで包み、手で押しつけるようにしてまとめ、10×20cmの長方形に平たく形を整えて冷蔵庫で4~5時間冷やす。
5.
4の生地を冷蔵庫から取り出してラップをはずし、打ち粉をした台に縦長になるように置き、めん棒で力強くたたく。のばしやすい堅さになったら、縦50cm、横15cmになるようにのばす。生地を三つ折りにし、重なった部分(左右および前方の3か所)の縁をめん棒で押さえ、しっかりとじる。
6.
続けて三つ折りをする。5の生地を時計回りに90度回転させ、打ち粉をした台に置く。縦方向にめん棒で何度か押さえたら、5と同じ要領で生地を縦45cm、横20cmにのばす。さらに、縦15cm、横20cmになるよう三つ折りにし、重なった部分の縁をめん棒で押さえ、しっかりとじる。ラップで包み、冷蔵庫で3時間以上ねかせる。
7.
6の生地を冷蔵庫から取り出してラップをはずし、打ち粉をした台にのせ、縦15cm、横10cmになるよう、生地をスケッパーなどで2つに分ける。1つはすぐに冷蔵庫に入れる。もう1つの生地は24×24cm、厚さ約4mmの正方形にのばす。これは上にかぶせるものなので、使うときまで冷蔵庫に入れておく。冷やしておいたもう1つの生地を冷蔵庫から出して同じようにのばし、パイ皿に敷き込む。
8.
2のりんごを、生地を敷いたパイ皿にグルリと透き間なく並べ、シナモンをふる。パイ皿の縁に溶き卵適量をぬり、冷蔵庫で冷やしておいた生地をかぶせ、軽く押さえてとじる。
9.
パイ皿からはみ出た余分な生地は切り落とす。ナイフの背で、パイ皿の縁に約5mm間隔の模様をつける。生地の表面全体に溶き卵適量をぬる。
10.
9で切り落とした生地を飾り用に木の葉の型で4~5枚抜く。9の表面に等間隔に並べ、溶き卵適量をぬり、ナイフの先で葉脈模様をつける。
11.
飾りの葉と葉の間に、ナイフで約8cm長さの切り込みを、りんごに当たるまで深く入れる。生地の中心部にも空気が抜けるよう、×印の切り込みを入れ、竹ぐしで全体に穴をあける。200℃のオーブンで20分間焼き、さらに190℃に下げて約40分間きつね色になるまで焼く。焼き上がったら、パイ皿から出して金網などの上に置き、粗熱を取る。
12.
あんずジャムは小鍋に入れて沸騰寸前まで温める。粗熱を取ったパイの表面に適量をまんべんなくぬり、つやを出す。