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俺も来年世界やで!大毅は37秒速攻のKO劇
俺も来年世界やで!大毅は37秒速攻のKO劇
12月21日8時2分配信 サンケイスポーツ


 プロボクシングWBC世界Sフライ級10回戦(20日、有明コロシアム)「亀田3兄弟」の二男・大毅(17)がインドネシアLフライ級2位モハメド・サディック(33)に1回37秒KO勝ち。長兄・興毅(20)との競演は5月に続き2度目だが、前回同様の豪腕KOで露払い役を務めた。これで2月にプロデビュー後、7戦7勝(5KO)。来年2月までに1試合を行う予定で、世界フライ級、Sフライ級王者に宣戦布告した。

 ペース配分はしない。最後まで闘うつもりは全くなかった。初の10回戦で、“浪速の弁慶”大毅が速攻のKO劇で完勝だ。

 ゴングが鳴ると同時に、襲いかかる。フックの連打を仕掛けてお互いにスリップ。はやる気持ちが高ぶった瞬間、左フックを一閃。わずか37秒で試合を終わらせた。

 「力で倒すというのが今年のテーマ。それで締めくくっただけや」。圧巻のKO決着に、コーナーポストによじ登ると右拳で胸をたたいた。KO勝ちしたリング上。恒例の熱唱パフォーマンスが始まった。B’zの「いつかのメリークリスマス」に自らも酔ったが、曲のサビに入る直前まで、マイクの音声が入らないハプニングが発生。それでも、最後まで歌いあげると、会場の女性ファンから歓声が飛んだ。

 前日の計量ではトレードマークのオールバックを銀色に染めて計量会場に登場、余裕の笑顔を浮かべたが、疲労がたまった1週間前には両太ももが肉離れ寸前に。万全の仕上がりではなかった。それでも、2月のプロデビュー戦(1回23秒)に次ぐ、2番目の速攻タイムをマーク。

 「今年は何もかもうまくいった。来年は18歳。普通に考えて、世界にいってもエエと思うよ」。大毅にすれば、2月26日のプロデビュー戦から1年が始まったため、まだ自身の“1年”は終わらない。だから、来年2月までにさらに1試合を行う予定だ。

 「フライ級、Sフライ級の世界チャンピオン、首を洗って待っとけよ」。現役王者に堂々と宣戦布告。大毅が狙う獲物はたくさんいる。WBA世界フライ級王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)、WBA世界同級暫定王者ロベルト・バスケス(パナマ)、WBA世界Sフライ級王者・名城信男(六島)、WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)。よりどりみどり。秒殺KOで勢いをつかんだ大毅が、どれにしようかと触手を伸ばす。