“亀田家の食卓”完食してKOや!
12月20日11時6分配信 デイリースポーツ
ボクシングWBA世界Lフライ級王座戦12回戦(12月20日、有明コロシアム)、ランダエタを完食や!WBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(20)=協栄=が19日、鋼の肉体を手に入れた。この日、東京・後楽園ホールで計量が行われ、衝撃のモヒカン姿で現れた興毅はリミットを100グラム下回る48・8キロで一発パス。計量後、都内の飲食店で食事した興毅を本紙が独占取材し、“亀田家の食卓”でカロリー摂取した興毅が、体重を目標の52キロに増量し、リバウンド作戦に成功したことが判明した。
“食卓”に最初に運ばれてきたのは「なめこそば」だった。興毅は空っぽの胃を刺激しないようにゆっくりと食感を楽しむように流し込んだ。約10分かけてそばをたいらげると、次に手をつけたのは大皿いっぱいに入った「大根おろし」。これも時間をかけてゆっくりと食すると、額にうっすらと汗を光らせ「フ~ッ」と一息ついた。
“前菜”に「なめこそば」と「大根おろし」を選んだのは、胃の粘膜を守るため。前回の計量後はいきなりステーキを口にしたため、胃に負担がかかり、食が進まなかった。この反省から興毅が独学で栄養学を学び、何冊もの専門書を読破。弱った胃の粘膜を回復するのに最も効果的なものは「なめこ」と「大根おろし」にいきついた。
約20分間のインターバルを置いて胃を回復させると、再びはしをとった。卓上にはシーザースサラダ、牛たたき、エビのガーリック炒めなどがずらりと並べられた。サラダ、牛、えびを豪快に“しばきあげ”締めは300グラムのサーロインステーキ。モヒカン同様に過激な食べっぷりだった。
計量後の興毅の胃は「鉄の胃」と化していた。今回、この「鉄の胃」をつくり上げるために、減量法をこれまでの長期型から直前に一気に落とすものに変えた。計画は順調に進み、計量2日前まで自然に体重が落ち、計量前日の18日には予定通り50・4キロまで絞り込んだ。この日の計量までの24時間で一気に1・6キロを減らし、結果、100グラムアンダーでパスした。
さらに時間を置き、夜には父・史郎氏特製の塩ちゃんこ2人前でリバウンド計画を完了。食べに食べまくった結果、体重は目標の52キロに達し、ライトフライ級から2階級上のスーパーフライ級へジャンプアップ。「もうこれ以上は食べられへんよ。明日はランダエタをじっくり料理してから完食したるわ」。やるべきことはすべてやった。あとはゴングを待つだけだ。