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興毅節、復活!ランダエタにダジャレの“先制口撃”
興毅節、復活!ランダエタにダジャレの“先制口撃”
12月19日8時2分配信 サンケイスポーツ

 出た、“先制口撃”! 調印式・会見が18日、都内のホテルで行われ、王者・亀田興毅(20)がお得意の“ダジャレ・パフォーマンス”で宿敵フアン・ランダエタ(28)を挑発だ。このところ控え気味だった、相手を見下すような威勢のいい闘拳節でガンガン攻めまくり。戦闘モードへアクセルを踏み込む。

 ちゃんと仕込んでおいた。8月2日以来、138日ぶりの宿敵との再会。先んずれば、相手を制す。亀田劇場のスイッチが入った。

 調印式でひな壇に並んだランダエタに、“弟でし”牛若丸あきべぇ(21)=協栄=を通じて包みを渡した。ランダエタは最後まで開けようとしなかったが、プレゼントの中身は、亀田の口から明らかにされた。

 「(韓国の人気俳優)ソン・スンホンのカレンダーとか入れといた。(12日に)アイツが来日したとき、女性ファンがいっぱい待ってたやろ。あれは、ソン・スンホンを待ってた。ランダエタの勘違いや。日本に来て“ソン・スンネン”(損すんねん)や」

 久しぶりに飛び出した“ダジャレ・パフォーマンス”。オチも決まった。会場も笑いに包まれた。挑戦者が来日した際、この韓流スターを空港で待ちかまえていた女性ファンを、ランダエタが自らの出迎えと思いこんだことを引っ掛けたダジャレだ。「来日した次の日の新聞見たら、おかしくて腹が痛かった。マンガみたいなヤツやな」とこきおろした。

 前回対戦時の会見の席上では、「ベビー」の愛称を持つ相手に“赤ちゃん”扱いの意味を込めてキューピー人形を渡したが、今回は機転を利かせてタイムリーなネタで勝負した。

 8月の王座決定戦では、1回にダウンを喫して劣勢の場面もあった亀田が2-1の微妙な採点結果で王座を奪取。父・史郎トレーナーの反論などもあり、論争は社会的な問題にまで発展。今回は、完全決着の命題を背負ってリングに立つ亀田は、ランダエタに鋭い視線を飛ばしながら「36分間(3分×12回)、マウスピースをしっかりはめて歯くいしばっとれ。36分間、パンチを打ち込み続けて叩きのめしてやる」と口撃を緩めなかった。

 再戦が決定した後、宿敵にも「好きなこと言っとればええよ」と受け流すような発言が目立っていた。だが、今回の試合では初めて相手と直接対面し、ほとばしるアドレナリンを抑えることはできなかった。“傍若無人”の振る舞いはこの男のトレードマーク。「オレのボクシングできっちり決着をつける!」。19日の前日計量、20日の本番でも、嵐を巻き起こす。

〔写真:どうや! 亀田が得意の“ダジャレ口撃”で挑戦者を圧倒〕