亀田節復活!調子づくランダエタに反撃…WBA世界ライトフライ級戦調印式
亀田節復活!調子づくランダエタに反撃…WBA世界ライトフライ級戦調印式
12月19日8時2分配信 スポーツ報知
◆WBA世界ライトフライ級王座決定戦12回戦(20日、有明コロシアム) 亀田節復活! 調印式と最終会見が18日、都内で行われ、王者・亀田興毅が、亀田批判を展開して調子づく因縁の挑戦者ファン・ランダエタに反撃した。8月2日の世界王座決定戦以来となる顔合わせの舞台で挑発グッズを手渡し、相手を“勘違い男”と一刀両断。「12ラウンド36分間、歯を食いしばって立っとれ! きっちり決着つけたる」とほえた。
浪速の闘拳が、4か月半ぶりに顔を合わせた因縁の宿敵に痛烈パンチを浴びせた。興毅にあごで指示を受け、亀田家の“鉄砲玉ボクサー”牛若丸あきべぇ(21)がランダエタに突進。挑発グッズの入ったビニール袋を目の前に叩きつけた。中身は韓流スター、ソン・スンホンのブロマイド、ポスター、クッションの3点セット。興毅の父・史郎トレーナー(41)が「中、見てみぃ!」と何度も威嚇。だが、ランダエタは「見たくない」の一点張り。ついには興毅が切り出した。
「おまえ、ソン・スンホンさん知ってるか? 誰がおまえを朝の6時から待つねん。おまえなんか待ってたらソンスンネン。でもって、おれに倒されて“損すんねん”。1文字違い、人違いでソンスンネン」ランダエタは12日の来日時の成田空港で、熱烈歓迎してくれた6000人のソン様出迎え隊を自分のファンと勘違い。さらに写真週刊誌で亀田家批判まで展開した。そこに冷や水をぶっかけた形だ。
すでに挑発慣れしてるのか、ランダエタは微動だにせず「精神面、肉体面で万全。ベルトを持って帰るだけ」と繰り返して、無視した。ただ、来日時の会見で「サプライズを用意してきた。チャンスがあれば手渡したい」とも予告済み。前回は亀田のキューピー人形に対し、おしゃぶりと紙おむつで返礼し、亀田を激怒させた。
予告が本物ならば、19日の前日計量でのお礼参りは必至。リング外での心理戦も過熱し、世紀の因縁決着戦がいよいよ熱くなってきた。
◆公平判定に意欲!レフェリー&ジャッジ実力派がズラリ
注目のレフェリー、ジャッジが発表された。
レフェリーは、9月27日のWBA東京総会で「私自身の採点では3ポイント差で亀田が負けていた」と発言したWBA審判委員長のルイス・パボン氏(プエルトリコ)。ジャッジは前回レフェリーを務めたスタンリー・クリストドーロー氏(南アフリカ)、米国のラウル・カイズJr.氏、英国のテリー・オコナーズ氏を選出。いずれも実力派で、アジア、中南米を外したことに、より公平な判定を期すWBAの意欲が見える。
試合を中継するTBSは採点への不信を振り払おうと、日本ボクシングコミッションと協力して制作した「採点講座」のVTRを試合前に放送することを決定。視聴者にも明確な判定基準を与え、誤解を招かない工夫を凝らした。