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亀流復活!ランダエタにシャレた先制攻撃
亀流復活!ランダエタにシャレた先制攻撃
12月19日9時58分配信 日刊スポーツ

亀田節復活や! WBA世界ライトフライ級王者亀田興毅(20=協栄)が因縁の相手に先制パンチを見舞った。明日20日の同級1位ファン・ランダエタ(28=ベネズエラ)との再戦の調印式が18日、都内のホテルで行われ、8月の対戦以来、約4カ月半ぶりに対面した。ここまで相手の挑発を無視してきたが、この日は韓国人俳優ソン・スンホン(30)のポスター、写真、クッションをプレゼント。来日が偶然重なり、人気者扱いを受けたランダエタを皮肉り、「オレに倒されてソン・スンネン」と久しぶりに亀田節を全開させた。
 調印式の冒頭だった。亀田は前列に控えた軍団の1人で日本ウエルター級1位の牛若丸あきべぇに「プレゼントを渡しとって」と声を掛ける。プレゼントの中身は韓流スター、ソン・スンホンのポスター、写真、ミニクッションの3点セット。プレゼントを受け取ったランダエタは驚き、中身を見ないまま地面に投げ捨てた。
 再来日から挑発を続けてきたランダエタに対し、ほぼ沈黙を保ってきた亀田。初戦との違いにランダエタが「前回と比べて静かで落ち着いている。ボクサーのあるべき姿だ」と話した瞬間だった。トレーナーの父史郎氏が「(プレゼントの)中身を見てみい」と突っ込みを入れる。亀田は拒否するランダエタをにらみつけながら、久しぶりの亀田節を全開させた。
 亀田「おまえが来日した時(人気を)勘違いしてたからな。(プレゼントは)韓国の大スター、ソン・スンホンさんや。持って帰って家に飾っとけ」。
 8月の初戦前とは対照的に、再戦前は露出を控え、練習に集中した。挑発を続けるランダエタに対しては、8日ぶりの公の場だった16日の予備検診でも完全無視。だが「人間としてまともなことを言ってほしい」と、大切な父史郎氏まで中傷された亀田が、このまま黙っているはずはなかった。約4カ月半ぶりの対面となった、この日の調印式を待っていたかのように、積もりに積もった憎しみを爆発させた。
 亀田「おまえのために朝6時から待っていたらソン・スンネン。おまえはオレに倒されてソン・スンネン。(12回の)36分間、歯を食いしばって立っとけ。たたきつぶしてやるから」。
 初戦の微妙な判定で、激しいバッシングを受けた。再戦前の沈黙で、今回は派手なパフォーマンスを控えるのでは…との声もあった。しかし、亀田は亀田流を貫いた。普段から「パフォーマンスをやってこそプロやからな」と言うだけに、逆風を浴びた中での再戦前でも、あえて自らにプレッシャーをかける道を選んだ。
 亀田「横綱は2回失敗せえへんよ。オレのボクシングで、きっちり決着をつけたる」。
 屈辱をバネにする。復活した亀田流のパフォーマンスは、その決意にほかならない。【田口潤】
 ●亀田語る
 「ケガしたのは、オレが悪かったが、この4カ月は長かったな。でも最高のコンディションをつくった。コンディションはもうバリバリやで。あとは強いパンチを打ち込むだけや。前回は自分が悪かった。なめすぎたな。ちょっとくらいの緊張感がないとだめやな。(ランダエタの印象は)前と一緒や。面白くて漫画みたいな選手。来日から笑わせてもろて、腹痛かったで。何でおまえのために、朝6時から(人が)待ってんや。あれは韓国の大スターのソン・スンホン様や。おまえのために待っていたらソン・スンネン。朝、新聞見てな、何してんねん、幸せなやつやなと。ほんま、カリスマやで。でもここまでよく盛り上げてくれたよ。(リングでは)オレが(12回の)36分間、パンチを打ち込むだけや。オレに倒されておまえはソン・スンネン」。