KO防衛なら興毅3月に統一戦
12月18日6時4分配信 スポーツニッポン
亀田のけんか祭り(20日、有明コロシアム)でファン・ランダエタ(28=ベネズエラ)との初防衛戦に臨むWBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(20=協栄)が、来年3月に予定している次戦で、日本人初の2団体統一戦となるWBC世界ライトフライ級王者との対戦を計画していることが17日、分かった。ランダエタ戦のKO防衛を条件に本人が熱望しており、現王者オマール・ニーニョ(30=メキシコ)を第1候補に、試合後に交渉に入る。初防衛後は本来のフライ級に戻る予定だったが、日本ボクシング史に名を刻むビッグマッチを挟むことになった。
ランダエタとの再戦を3日後に控え、興毅のビッグマウスがフル回転した。17日はオフで体を休めたが、口の方は07年初戦のビッグマッチをブチ上げた。「ランダエタをKOできたら、3月の亀田場所でWBCとの統一戦をやりたい。日本人で初めてやからな」。宿敵との決着戦を飛び越え、来年を見据えていた。
KO防衛を条件にしたのは理由がある。本来フライ級の興毅だが、初めてライトフライ級に下げた前回は、1・9キロ増えた減量の影響で調整に失敗した。そのため、長期間で徐々に体重を落とすやり方を、今回は短期間で落とす方法に変えた。
KOできれば、短期集中の減量法が成功したことの裏付けになる。3階級制覇のために無理に1階級落として前回は苦戦した。ランダエタと決着すれば、すぐにフライ級に上げる予定だったが、調整法を把握できれば話は変わる。「減量さえうまくいけば、あいつなんて問題やない」。KO防衛なら、ライトフライ級で大仕事に挑むつもりだ。
国内では84年7月にWBA世界スーパーフライ級王者・渡辺二郎(大阪帝拳)が、WBC王者との事実上の2団体統一を達成した。だが、この時は試合直前にWBA王座をはく奪された。両王者がベルトを保持しての統一戦なら日本初となる。「ライトフライ級は体重が落ちる来年まで。今しかできんことをやりたいんや」。宿敵との再戦ごときで立ち止まっているつもりはない。