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1日3キロ!興毅 激太りで勝つ!
1日3キロ!興毅 激太りで勝つ!
12月16日6時3分配信 スポーツニッポン


 激太り調整で宿敵をKOする。亀田のけんか祭り(20日、有明コロシアム)でファン・ランダエタ(28=ベネズエラ)との初防衛戦に臨むWBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(20=協栄)が、前日計量後に1日でライトフライ級リミット48・9キロから約3キロ増の52キロ前後にまで体重をアップさせてリングに立つプランを固めた。前回は長期間で徐々に体重を落とす減量法が合わず、体力が十分に回復しなかった。その反省から、短期間で一気に落とす減量法でスタミナ切れを回避し、最高の状態に仕上げる。

 13日から本格的な減量に突入した興毅は、東京・葛飾区の専用合宿所で軽めの調整を行った。現在の体重は約52キロ。今後は絶食に近い状態で体を絞り込む。そして計量前日の18日には、岩盤浴で1・5キロに相当する水分を絞り出し、リミットに届かせるつもりだ。「あとは減量さえクリアすれば、もう敵なしや。本番はスーパーフライ級のリミット(52・1キロ)前後でリングに上がるつもり」と、前日計量から試合までの1日で約3キロの体重アップを図る。

 前回は3週間かけて徐々に落とす減量法に取り組んだが、長期間に及んだことで胃袋が小さくなり、食が細くなった。その結果、計量後に「食べてもフライ級のリミット(50・8キロ)までしか戻らんかったし、体がふわふわしてパンチに体重が乗らんかった」と調整に失敗した。

 一般にパンチ力は体重に比例するといわれる。試合当日、55キロまで回復していたランダエタに対し「パワー負けした部分はある」と苦戦を強いられた。その反省を生かし、今回は1週間前の13日から減量を開始。前回よりも減量期間を大幅に短縮することで胃袋が小さくなるのを防ぎ、前回に比べ1キロ以上の“リバウンド”を実現させるつもりだ。わずか1キロだが、普段の体重が55キロとスリムな興毅にとっては、数字以上のパワーをもたらすことは間違いない。「調子ええから絶対見てな」。順調なら、憎らしいほど強い「浪速の闘拳」が復活しそうだ。

 ≪パパラッチにうんざり≫ランダエタは都内のジムで練習。関係者からは「前回以上に調子がいい」と感嘆の声が上がるほどだが、思わぬ“敵”に悩まされているという。雑誌のカメラマンと思われるパパラッチに、滞在するホテルからジムまで追い回され、あまりのしつこさにピリピリムード。「日本のことをすごく気に入ってくれているんで残念」と表情を曇らせた。

 ≪300人厳戒態勢≫リング外での乱闘防止のため世界戦の場内警備が強化されることになった。協栄ジムによると警備員の数を前回の150人から2倍の300人に増員するほか、リングサイドの客席には券種によって柵を設け、不測の事態に備える。ジム関係者は「リングに近い席の方にはチケットの提示などを求める場合もある。選手の安全確保のために協力お願いします」と話していた。