ランダエタの敵は“パパラッチ”
12月15日11時3分配信 デイリースポーツ
ボクシングWBA世界Lフライ級王座戦12回戦(12月20日、有明コロシアム)、“日本一有名なベネズエラ人”に新たな“敵”が出現!ランダエタが日本の写真週刊誌に追い回され、決戦を前に疲労困ぱいしていることが14日、分かった。12日の来日以来、写真週刊誌のカメラマンによる“パパラッチ軍団”に追い回され、陣営はピリピリムード。この日、東京・新宿区の協栄ジムで行った公開練習はわずか7分間で切り上げ、東京・神楽坂の帝拳ジムに移動。改めて練習を公開し直すなど緊張感を漂わせた。
関係者によると、ランダエタは来日以来、パパラッチ被害に頭を悩ませているという。成田空港からホテル、そして練習場まで尾行され、気が抜けない日々を送っているらしい。執ようなまでの徹底マークに、さすがのランダエタもナーバスになり、イライラは頂点に達している。
精神的ダメージは深刻だ。この日は50人を超す報道陣が詰めかけ、練習前に40分間の取材攻勢。いざ練習を開始したが、シャドーボクシングとサンドバッグ打ちを1ラウンドずつ行っただけで、1分間のインターバルを含め、公開練習はわずか7分間。ベネズエラの英雄は、亀田より先に日本のマスコミという強敵に苦しめられていた。
ランダエタは汗もかかずに協栄ジムを後にし、その足で帝拳ジムへ。手の内を隠そうとしたのではなく、より静かな環境を求めての行動だった。実際、帝拳ジムでも練習が公開されたが、駆けつけた報道陣はわずかで、約1時間半、みっちりと練習に打ち込んだ。
異様なまでに神経をとがらせる中での公開練習だったが、ランダエタのビッグマウスは相変わらず健在だった。「今回は200%の力を出せる。ベネズエラにいる2人の息子たちから『亀田の顔を叩き壊してくれ』と頼まれた。ベルトを持って帰ってクリスマスを楽しむよ」と、不敵な笑みを浮かべて言い放った。