タイソンになる。年末恒例の「亀田のけんか祭り」に初出場する亀田大毅が27日、東京・大久保の協栄ジムで計4回のスパーリングを公開。元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)そっくりに、ウイービング(上体を左右に振る動き)で、相手のパンチをかいくぐる防御を披露。3兄弟で随一の破壊力を誇る強打と顔面を覆う高いガードに加え、目指すは人類最強ファイターだ。
ファイターからボクサーファイターへの転向を図る兄に続き進化した大毅がベールを脱いだ。上体を左右に振りながら相手の懐に素早く飛び込む。「タイソンみたいやて?オレ、かっこええな。オヤジが米国から呼んだカメハメハ・トレーナーから教えてもらったからな」。これまでなら高いガードに頼り切り被弾は覚悟の“突進”だった。詳細は語らなかったが、和製タイソン誕生の秘密は練習の成果にほかならない。
2月のデビューから6試合を消化。9月にはWBCスーパーフライ級26位と世界ランキングを手にした。「来年の目標はまだ決めてへんけど、世界王者になりたい気持ちは当然あるけどな」。本家の20歳4カ月を大幅に上回る18歳での世界戴冠に向け、年内最後の試合をきっちり締める。
(スポーツニッポン) - 11月28日6時3分更新