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亀田大毅が公開スパー、「KOで勝ってクリスマスソング歌う」
 12月20日に東京・有明コロシアムで行われる「亀田のけんか祭り」で、プロ7戦目を控える亀田大毅が27日、都内の協栄ジムでスパーリング練習を公開した。大毅は「試合にKOで勝ったら、ファンにオレのクリスマスソングを贈るよ」と約束した。

 この日、大毅のスパーリングパートナーを務めたのはフィリピンフライ級チャンピオンのジョージョー・バルドン(27)、31戦20勝(9KO)9敗2分けという強豪だ。12月8日に防衛戦を控えている現役ナショナルチャンピオンを相手に、9月27日以来約3カ月ぶりの試合に臨む大毅がどういう動きを見せるのか注目された。
 セコンドで父親の史郎トレーナーが見つめる中、3分4ラウンドのスパーリングが始まった。大毅は丁寧に左ジャブを突いて前に出ると、肩のフェイントを織り交ぜながら低い姿勢でジョージョーの懐に入り、そこから左右の強烈なボディーを突き刺すなど、久しぶりの実戦練習にも違和感なくキレのある動きを見せた。史郎トレーナーはしきりに「ショート、ショート!」と、小さく鋭いスウィングを指示。これに応えるように大毅は相手をロープ際に追い詰め、左右のフックと右のショートアッパーをたたき込むなど、相変わらずの強打ぶりを発揮していた。激しいスパーリングを終えても大毅は「いい選手やったな」とケロリ。過去にもタイとインドネシアのナショナルチャンピオンに勝利した実績が確かな自信につながっているようだ。

 今回、大毅の対戦相手はまだ決まっていないが、5月5日以来、兄の興毅とそろい踏みとなる。興毅のファン・ランダエタ(ベネズエラ/WBA世界ライトフライ級1位)との初防衛戦の前に登場する大毅は「お兄ちゃんと2人でKOで勝っていい年を越したい」と闘志を燃やす。前回バレリオ・サンチェスとの判定による勝利を振り返り「上を目指すために左だけで倒そうとこだわった」と明かす大毅だが、「左だけで勝てると思っていたが打たれ強い相手だった。次は右も使わんとおやじに怒られるんとちゃうか」と反省する面も。すっかり恒例となった試合後の歌のパフォーマンスについても、「選曲はまだ」と言いながらも「ファンにクリスマスソングを贈るよ」と約束した。

 果たしてクリスマスソングを気持ちよく熱唱し、兄弟そろってのKO勝利で今年一年を締めくくることはできるか。師走の大一番に向けて大毅が走り出した。
(スポーツナビ) - 11月27日20時39分更新