ボクシングWBA世界Lフライ級王座戦12回戦(12月20日・有明コロシアム)、WBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(19)=協栄=の初防衛戦(12月20日・有明コロシアム)に弟・大毅(17)=協栄=が参戦することが15日、発表された。「亀田のけんか祭り」と銘打たれ、興毅、大毅のダブルメーンで開催される。協栄ジムの金平桂一郎会長(41)は、乱闘騒ぎによる危険防止策として興毅と大毅に特別ボディーガードをつけることを明言。また試合当日は300人以上の警備員を配置する予定で、「亀田のけんか祭り」は異例の厳戒態勢の中、開催される。
4人のボディーガードが、前後左右に興毅と大毅を徹底ガードする。これまで興毅の試合のたびに、屈強な黒人のボディーガード2人が護衛についていた。だが今回は大毅が参戦することにより、さらに2人を増員。会場に到着してからリングに上がるまで、4人の護衛が目を光らせる。
護衛増員に至る最大の要因は9月27日の大毅の試合。判定結果をめぐり、一部のファン同士がリングサイドで乱闘騒ぎを起こした。幸い、ケガ人は出ず、大毅の身も無事だったが、危険な状況であったことは事実。今回は1万人収容の大会場だけに、乱闘騒ぎが起これば大惨事は免れない。
会場警備に当たる警備員も増員する。8月2日の世界戦では約150人が警備に当たったが、今回は倍以上の300人を超える人数を配置する。また会場に危険物の持ち込みを未然に防ぐため、会場入り口で持ち物検査をする方向で、今後、協栄ジムと会場関係者と話し合いの場を持つ。
5月5日以来の兄弟競演による「亀田のけんか祭り」は厳戒態勢が敷かれる中の開催となる。この日、参戦が決定した大毅は「豪快に倒して歌を歌うよ。クリスマスが近いし、クリスマスにちなんだ歌もええな。めっちゃ強くなってるし、歌もうまくなってるからな」と豪快に吠(ほ)えまくった。
(デイリースポーツ) - 11月16日10時44分更新