12.20は“けんか祭り”や! WBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅の初防衛戦が12月20日に有明コロシアムで開催されるが、この日を「亀田のけんか祭り」と銘打ち、亀田家の二男・大毅のプロ7戦目も同日の有明コロシアムで行われることが決定した。15日、都内で記者会見を開いた亀田興毅、大毅はともに「相手をKOして、最高の形で1年を締めくくりたい」と宣言。興毅は宿敵フアン・ランダエタを、そして大毅はプロ7戦目を宣言どおりのド派手KO劇で飾ることはできるのか。
12月といえば、1年の締めくくりとして各競技・団体の格闘技イベントが数多く行われる1カ月。その師走に、亀田家もビッグイベントをブチ上げることになった。興毅の初防衛戦が行われる12月20日を「亀田のけんか祭り」とし、大毅の参戦も決定。亀田家総出で一大ボクシングイベントにする構えだ。
WBA世界ライトフライ級1位の宿敵ランダエタとの再戦まで、いよいよ残り約1カ月。興毅の気合もますます高まっていく頃だが、かわいい弟との揃い踏みに、兄貴が燃えないわけにはいかない。
「大毅がKOして歌うから、その後にキッチリと兄貴の貫録を見せたるよ。オレもKOして、それで最高の形で1年を締めくくりたいな」
大毅も意気込みは負けていない。対戦相手はまだ未定だが、「お兄さんの露払いになるし、年末を飾るにふさわしい相手を連れてきます」と協栄ジム・金平桂一郎会長のコメントを聞くと、サングラスの奥の瞳をギラつかせながら、いつものド派手KO宣言だ。
「1日寝て起きたら強くなってるからなぁ。多分やで、今のオレはメチャメチャ強い。正直、どんな相手でも負けへん。お兄ちゃんにつなげるためにも、長引かせたらアカンから、悪いけど早めに倒すよ。何ラウンドとは約束できんけど、絶対に倒す」
この日は兄以上のビッグマウスで会見場をわかせたが、大毅と言えばやはりKO後のパフォーマンス。「歌もうまくなってるでェ~」と得意顔の大毅は、今度のプロ7戦目はクリスマスも近いということもあり、「クリスマスとか、そういうのも考えたいな」とクリスマスソング熱唱もにおわせていた。
また、今月17日は興毅の20歳の誕生日。初防衛戦が20代最初の試合となり、また最初の相手があの宿敵とあって、よりいっそう力を込めてランダエタ完全撃破を誓った。
「10代のうちにランダエタとは終わらせたかったけど、20代最初の獲物やな」
13日にはWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積と、WBC世界ミニマム級王者・イーグル京和がそろって防衛に成功した。しかし、興毅は「ボクシング界も盛り上がりがないからな。オレと大毅の2人で『けんか祭り』を派手に盛り上げていくよ」と、ボクシング界の主役はオレだと言わんばかり。日本中が揺れた“疑惑の判定”に、試合後のファン同士による乱闘騒ぎと、興毅・大毅ともに前回の試合では勝ったとは言え苦い思いを味わった。そのモヤモヤを、5月5日以来の兄弟揃い踏みで吹き飛ばして見せるか。
■亀田のけんか祭り
12月20日(水)東京・有明コロシアム 開場16:00 第1試合開始17:00
<WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 12ラウンド>
[王者]亀田興毅(協栄ジム)
[挑戦者]フアン・ランダエタ(ベネズエラ/同級1位)
(スポーツナビ) - 11月15日19時1分更新