WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ(12月20日・有明コロシアム)、ボクシングのWBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(19)=協栄=が11日、日本メガネベストドレッサー賞のスポーツ部門に選出された。民主党の渡部恒三最高顧問をはじめ各界の大物が受賞するなか、カリスマ王者として主役の座を奪った。またランダエタ(ベネズエラ)との初防衛戦には改めて完全決着を宣言。KO防衛に自信を見せた。
緊張のしっぱなしだった。会場に詰め掛けた3000人の観客と200人の報道陣の視線が興毅に向けられた。サングラス姿の主役は「世界チャンピオンになった時もうれしかったけど、今日も同じくらいうれしい」とはにかんだ表情で素直に喜びを表現した。
ボクシング以外で表彰されるのは、19年間の人生で初めて。視力2・0の興毅はこれまでメガネをかけたことがなく、普段はファッションとしてサングラスをかけている。主催者によれば、その「カリスマ性」と「存在感」を評価したという。
この日授賞式が行われた会場は、12月20日の初防衛戦の会場となる有明コロシアムと向かい合う形で隣接している。約2カ月後に有明コロシアムでの決戦を控えるが「今まで何回かこの近くまで来てるからなんも意識はせえへんかったわ」と平常心を強調した。
授賞式後は都内のジムに直行し、練習に打ち込んだ。今回の受賞で世界王者として実感がわいたという興毅は「こういう賞をもらうのはうれしいし、試合に向けて気持ちが盛り上がる。12月の試合はバチバチやったる」と気合満々だった。
(デイリースポーツ) - 10月12日10時51分更新