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亀田大毅の試合後に、前代未聞の乱闘騒ぎ=ボクシング
27日、東京・後楽園ホールで“浪速乃弁慶”亀田大毅のプロ第6戦が行われた。試合は、亀田がWBC世界スーパーフライ級21位のバレリオ・サンチェスを相手に、8ラウンド判定勝利を収め、デビュー後6連勝を飾った。
 しかし、試合後には一部のファンによるヤジを巡り、前代未聞の乱闘騒ぎが起こった。WBA関係者らも観戦し、世界中のボクシング関係者らから注目を集めた試合だったが、後味の悪い結果となってしまった。

 試合後、リング上で亀田の勝利者インタビューが行われているときだった。リングサイドに陣取った一部のファン同士が突然、激しい口論を始めた。関係者らがすぐに駆けつけ事態を沈静化させようとしたが、口論はさらに激しさを増し、ついには前代未聞の乱闘騒ぎに発展した。
 伏線はあった。試合中から、リングサイドの一部ファンから史郎トレーナーらに対し、心無いヤジが飛んでいた。史郎トレーナーは試合に集中するためにとりあわなかったが、試合後、僅差となった判定を巡ってファン同士が言い争いになった。
 偶然にも、乱闘騒ぎのあった側で観戦していた協栄ジムの金平桂一郎会長は、「『向こう(サンチェス)の勝ちじゃないか』というヤジで、客同士で(乱闘に)なったみたいだ」と事情を説明した。

 日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は、「誠に遺憾なこと」とコメント。WBA関係者らが来場した中で起きた騒ぎに、「ヤジはよくあることだけど、今回のような騒ぎは極めて珍しいこと。(WBA)会長も日本のファンをリスペクトしてくれていたのに……。これで全体と思ってほしくない」と戸惑いを隠せない様子だ。
「プロモーターの協栄ジムサイド、リングサイドにいたJBC関係者らを含めて、落ち着いたら事情を聞きたい。その上で、公表できるものはしていきたい。今後はこういうことが続かないように気を付けていく」とJBCとしても慎重に対応していく方針を示した。
(スポーツナビ) - 9月27日19時15分更新