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榊原郁恵（４７）、深田恭子（２４）、石原さとみ（１９）らを輩出した「ホリプロタレントスカウトキャラバン」の第３１回決勝大会が１２日、東京・東品川の天王洲　銀河劇場で行われた。応募総数３万８２２４人の頂点に輝いたのは、福岡県出身の中学２年生、石橋杏奈さん（１４）。ホリプロは「完璧な顔立ち。トップ女優にする」と勝負をかける。

　女優、アイドル、歌手、バラエティータレント…。決戦大会に進出したのは、さまざまな才能の芽を持つ１１～１６歳までの１１人。その中から、「ここ数年の（同キャラバン）中でトップ！　とにかく完璧な顔」（主催のホリプロ）として選ばれたのが、石橋さんだ。

　グランプリに名前が呼ばれた際、きょとんとした表情で、「すごくうれしいです」と言うのがやっと。ふりそそぐカメラのフラッシュにも、最初は表情をこわばらせた。

　石橋さんは福岡県内の公立中学に通う２年生で、身長１メートル６１、Ｂ７４Ｗ５４Ｈ７８とスリムな体形。８、９頭身にも見える小さな顔と、力強い目、バランスのとれた顔立ちがひときわ目をひいた。

　審査はゲーム、演技、水着の３ジャンルで行われ、石橋さんは、水着姿で得意のダンスをヒップホップ音楽に乗せて披露した。始める前と後できっちりとお辞儀。礼儀正しい受け答えが、「きまじめに取り組んでいる様子が伝わり好感がもてた」（桑田清テレビ朝日プロデューサー）と好印象に。ホリプロタレントスカウトキャラバン出身のタレント、井森美幸（３８）も「素朴さ、純粋さがあって、可能性を感じる」と絶賛した。

　ホリプロの鈴木俊明実行委員長は「今回はとにかくきれいな子、次の世代の女優を探すというコンセプトがあった。石橋さんは力強い目とそれに付随する鼻、口などのバランスが完璧」と説明。さらに、「最近、ゴールデンタイムの主演を２０歳前後の若い女優が務めているが、今後、もう少し低年齢化する可能性がある。彼女をその年代の中でいち早くトップにし、主役をさせたい」と早くも未来図を描いてみせた。

　「自信はありませんでした。何で選ばれたのかわかりません」と小さな声で答えた石橋さんだが、「みんながあこがれるようなすてきな女優さんになりたい」と将来の夢を挙げた瞳は輝いていた。

　〔写真：グランプリに輝いた石橋杏奈さん。スター候補として一歩を踏み出した＝東京・東品川〕
（サンケイスポーツ） - 11月13日8時2分更新