第31回ホリプロタレントスカウトキャラバン決戦大会(応募総数3万8224人)が12日、都内で行われ、福岡県の中学2年生、石橋杏奈さん(14)がグランプリに選ばれた。緊張と戸惑いで笑顔も固まりがち。喜びを博多弁でとリクエストされ、小さな声で「うれしいばい」と照れる初々しい表情をみせた。第21回グランプリの深田恭子(24)も駆け付け「応援しています」と祝福していた。
グランプリ発表で名前を呼ばれた石橋さんは、驚きでしばらく戸惑った後「夢にも思わなかった。うれしいです」。花束を持って登場した先輩女優の深田恭子から「私もグランプリになった時は石橋ちゃんと同じ14歳でした」とフレンドリーな“ちゃん付け”で呼ばれ、ようやくホッとした笑顔を見せた。受賞後のインタビューでは、消え入るような博多弁で「うれしいばい」。緊張で笑顔にならず、テレビカメラに向かってやり直しをする初々しい場面もみられた。
石橋さんは福岡の公立中学に通う2年生。好きな男の子のタイプは「優しくて面白い人」。「私は学校ではモテないし、自分から男の子に話しかけられるタイプじゃないです」と照れた。
応募は母親に相談して決めた。「小さいころから女優になりたかった。夢はみるものじゃなくてかなえるものと思っていたので応募しました」。
自己PRを兼ねた水着審査では、得意のヒップポップダンスを披露し、手足の長い抜群のスタイルを印象付けた。審査委員長のホリプロ鈴木俊明氏は「目に力があり、顔立ちが完ぺき。次世代を担う正統派女優になれる逸材」と太鼓判を押した。来年2月のテレビ朝日深夜ドラマ「失踪ホリデー」のヒロイン役での女優デビューがすでに決まっている。
目標とする女優は深田恭子と綾瀬はるか(第25回特別賞)。「緊張すると笑顔がカタくなるので、自然に笑顔になれるようにするのが課題。きょうもたくさんのフラッシュの前で固まってしまって、やばいと思いました」と、最後はフレッシュな笑顔をみせていた。
(日刊スポーツ) - 11月13日10時1分更新