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興毅&大毅 フライ級で同時王座や
興毅&大毅 フライ級で同時王座や
12月22日10時50分配信 デイリースポーツ

 “浪速の闘拳”と“浪速の弁慶”が、日本ボクシング界初の兄弟同時世界王者を狙う。WBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(20)=協栄=と、二男・大毅(17)=協栄=が、来年に同時期にフライ級で世界王座を狙う計画が21日、浮上した。興毅が本来のフライ級に上げ、大毅が1階級落としてフライ級に転級するもので、来年内をメドに兄弟で同級世界王座獲得を目指す。またこの日、東京・赤坂のTBSで兄弟そろって会見を行い、改めて20日の「亀田のけんか祭り」を振り返った。
 因縁対決での圧勝劇から一夜明けて、壮大な計画が浮上した。興毅と大毅がそろってフライ級で世界王座を狙うもので、互いの転級のタイミングを計って同時期にタイトル戦を行う。早くても来年の秋以降となる見込みで、実現すれば日本ボクシング界初めてのこととなる。
 興毅の次戦は、来年の3月に両国国技館で行うことが内定している。WBCとの王座統一戦を視野に入れているが、WBC王者オマール・ニーニョ(メキシコ)が10月の試合後にドーピング(禁止薬物使用)検査で陽性反応を示し現在、試合出場停止処分中の身にあるため、亀田陣営は時期的に無理と判断した。
 3月はV2戦が濃厚で、王座統一戦はその先となる。だが3月以降もライトフライ級でリングに上がるかは流動的で、3月の試合でコンディションを崩すことがあれば、即フライ級転級の可能性が高い。元来、ライトフライ級へのこだわりはなく、王座防衛よりも3階級制覇への気持ちが強い。
「家にベルト増える」 一方の大毅は、デビュー以来スーパーフライ級で戦ってきたが、世界戦時には興毅同様に1階級下げての挑戦が有力。下位ながらも現在、WBC世界スーパーフライ級26位にランクインしており、世界王座挑戦権を有する15位以内のランクアップは時間の問題だ。
 興毅と大毅のダブル世界戦は、2人のトレーナーの父・史郎氏(41)に負担がかかるため実現性は低い。だが来年秋以降、兄弟同時にフライ級に転級する可能性は高く、狙うは兄弟でWBA、WBCフライ級王座制覇。興毅は「これから家にベルトが増えるな」と確信するように言い切った。