亀田興毅、ビッグマウスとKO解禁!「07年は派手にKOさせてもらう」
12月21日23時31分配信 スポーツナビ
20日に行われたWBAライトフライ級タイトルマッチで同級1位のファン・ランダエタを破り初防衛に成功した亀田興毅が決戦から一夜明けた21日、TBS本社で喜びの会見を行った。早朝からのテレビ出演のため、昨日の夜は一睡もできなかったという興毅だったが、重圧から開放されてか、終始リラックスムード。周囲を驚かせたモヒカンヘアは「今日はセットしてないから(笑)」と帽子で“封印”し、いつものサングラス姿で会見に臨んだ。
「気分がエエな。前回はオレの中で納得できなかったら、今回はいい感じやな」
試合の感想を求められた興毅は、ホッとしたような表情を見せた。前回の王座決定戦では、王者になったもののダウンを奪われての微妙な判定勝利にさまざまなバッシングを受けた。「誰にも分からんと思うし、口で説明するのは難しいが大きなプレッシャーがあった」と苦しい胸の内を明かした興毅は、「昨日の試合に関しては判定でもなんでも勝ちにこだわった」と勝利のみに集中。「チャンピオンになった以上、絶対に負けられへん。負けたらベルトがなくなるから」と必勝を誓ってリングに上がった。
昨日のランダエタ戦では、これまでの真正面から打ち合うボクシングではなく、足を使ったスピードのあるアウトボクシングを披露。KOを期待していたファンにとっては物足りない部分もあったかもしれないが、興毅は「亀田家のスタイルはKO、オレもKOしたいし、ファンもKOが見たい。でも、昨日はチャンピオンのボクシングをした。親父も試合の内容はよかったと言ってくれた」と胸を張る。
しかし、決して“亀田スタイル”を捨てたわけではない。「これから世界で戦うためには、いろんなタイプの選手に対応できるボクシングを身につけないと。それに、ガンガンいく亀田スタイルをミックスさせるんや」と意欲満々。実際、昨日の試合でも終盤の10ラウンド以降は以前の亀田スタイルでランダエタを滅多打ちにする場面も見られた。「昨日はそれなりにできたと思けど、まだまだ先は長いし、ここで終わりじゃないから。来年は1発目から派手にKOさせてもらうよ」と、07年に向けさらなる闘志を燃やした。