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<ボクシング>亀田興毅、「疑惑の判定」批判に実力で応える
<ボクシング>亀田興毅、「疑惑の判定」批判に実力で応える
12月20日23時40分配信 毎日新聞


 「疑惑の判定」の批判に実力で応えた。20日、東京・有明コロシアムで初防衛戦に臨んだ世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者、亀田興毅選手(協栄ジム)。因縁の再戦を3―0の判定で制し、「浪速の闘拳」は満面の笑顔でチャンピオンベルトを巻いた。
 最終12回が終わった瞬間、父史郎さんはリングにかけ上がり、ガッツポーズをして息子を抱きしめた。亀田選手は「どんなもんじゃい」と叫び、「この4カ月ずっとバッシングを受けたが、父親が守ってくれた」と涙も見せた。
 神奈川県藤沢市の会社員、山田昇治さん(61)は「前回は完全に負け。今度は皆が認めてくれるだろう」。東京都渋谷区の大嶋啓介さん(32)も「試合後の亀田選手のコメントに胸が熱くなった。圧勝で皆を見返せたのではないか」と喜んだ。一方、家族7人で来た栃木県都賀町、主婦、渡辺正美さん(42)は「雪辱を果たすという意味ではKOしてほしかった」と話した。
 試合をテレビで観戦した元WBCライト級王者のガッツ石松さんは「ランダエタ選手に気迫が欠けた印象を受けた。試合の出来は40点」としつつも、「同じ相手に白黒をつけた。一件落着とみていい」と話す。元WBAジュニアミドル級王者の輪島功一さんは「チャンスでもっと攻めてほしかったが、プレッシャーの中でよく戦った。90点をあげたい」と評価。一方で「勝つための大人のボクシングをしたけど、亀田が大人になったらつまらない」ともらした。
 ◇「いつ始まる」TBSに多数電話
 一方、生中継したTBSには、視聴者からの電話に対応するため社員10人を配置。試合開始直後から「試合はいつ始まるんだ」「亀田寄りの放送ではないか」などと、数多くの電話が寄せられた。同局広報部は「件数は通常の試合よりやや多かったが、5万件を超えた前回(8月2日)には遠く及ばない」としている。【丸山進】