亀田モヒカンパンチ!因縁ランダエタKOで葬ったる
亀田モヒカンパンチ!因縁ランダエタKOで葬ったる
12月20日8時2分配信 スポーツ報知
◆WBA世界ライトフライ級王座決定戦12回戦(20日、東京・有明コロシアム) プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(20)=協栄=と、同級1位ファン・ランダエタ(28)=ベネズエラ=の世紀の因縁決着戦は20日午後7時55分、東京・有明コロシアムでゴング。19日は都内で前日計量が行われ、両者ともにクリアした。日本中に物議を醸した8月2日の世界戦の汚名返上に燃える亀田は、原点回帰のヤンキーヘアで心機一転。パンチパーマをあてたモヒカン頭を披露し「バチバチにいく」と宣言した。
浪速の闘拳は、異様なオーラを放ちながら計量に現れた。すし詰め状態の会場の報道陣はどよめいた。視線は一斉に亀田の頭部に集中。トレードマークのスキンヘッドが、何とモヒカンに変わっていた。
「20代最初の試合や。何もかもが新しい。バチバチいくで!」8・2世界戦の仕切り直しの一戦に向け、ランダエタに拳のパンチ、髪にはパーマのパンチをきかせて、気合は全開バリバリのダブルパンチ。「モヒカンパンチやて? 米国人仕様や。亀田ワールド。試合も黒人系のボクシングや」と、サングラスの奥で瞳をギラつかせた。
前回の計量では乱闘寸前になった。キューピー人形をプレゼントした亀田に、ランダエタがおしゃぶりと紙おむつで返礼。亀田が激怒して一触即発となりかけた。今回は、すでに18日の調印式で、亀田がランダエタに挑発グッズをプレゼント済み。ランダエタの返礼が予想され、再発防止に計量台をはさんで両者を待機させる形が取られた。亀田は自ら暴発しないように巨漢の外国人ボディーガード2人を連れてきた。漂う殺伐ムード。だが、ランダエタは行動を起こさない。気合の迎撃態勢だった亀田は「口だけやんか。根性なしが。度胸ないんか」と怒った。
計量は亀田がライトフライ級リミットより100グラム軽い48・8キロで、ランダエタはリミットちょうどでクリア。亀田のウエートは減量苦で苦戦した前回より100グラム軽かった。今回は減量後の調整が課題となるが「最高に仕上がった」と満足な顔を見せた。
8月は2-1の微妙判定で亀田が勝ち、日本中を巻き込む騒動へと発展。世間にはボクシングへの不信感が高まった。WBAでは公平な判定を期すためレフェリーに審判委員長のルイス・パボン氏(プエルトリコ)を選出。3人のジャッジも実力派をそろえた。中継するTBSも視聴者に明確な判定基準を与えるため、試合前に「採点講座」のVTRを放送することも決めた。
試合翌日の21日にはプロデビュー丸3年を迎える浪速の闘拳。亀田家の雪辱もかけた“防衛戦”で、日本中が望むのはKO決着だ。だが「我慢して立ってもらいたい。何百発、何千発のパンチをあいつの顔面にたたき込むんや」と亀田。ボクシング界の域を超え、世紀の因縁決着戦ゴングが鳴る。