興毅、初防衛戦を前に変身!“カールヘア”で秒殺KOや!
12月20日8時2分配信 サンケイスポーツ
WBA世界Lフライ級タイトルマッチ(20日、有明コロシアム)完全リニューアルで勝負や! 前日計量が19日、都内で行われ、王者・亀田興毅(20)が48.8キロ、挑戦者フアン・ランダエタ(28)は48.9キロ(リミット)でともに一発クリア。亀田は黒人アスリートのようなハーフモヒカン姿で登場。恒例のメンチ切りも“王者の風格”で封印した。決戦当日の20日には亀田切手も発売され、生まれ変わった“新亀パワー”で、宿敵を叩きのめす。
よく見てみい。口は使わない。風貌で威嚇する。これも闘拳流のサプライズだ。2人の外国人ボディーガードを従えて計量会場入りした亀田のヘアスタイルに、熱い視線が集中した。
頭頂部の周囲だけを残して、まわりを刈り上げたハーフモヒカン。かつて人類最速だった陸上男子100メートルのカール・ルイス(米国)を思い起こさせる。スキンヘッドのように短く刈っていたこれまでと、雰囲気を一変させた。
「いかつくなったな。オレのアイデアや。20代最初の試合やし、何もかも新しくした」
8日の公開練習では、過去12戦のように前進して圧力をかけ続けるファイトスタイルから、ジャブを放ちフットワークも使う闘い方に変貌。減量も時間をかけずに、試合直前に一気に落とす方法に改めた。そんな“リニューアル”を象徴するのがこのヘアスタイル。
9月下旬に東京で行われたWBA(世界ボクシング協会)年次総会に出席した際にはこれまでのスキンヘッド風だったが、その後の会見や公開練習では帽子やバンダナで、隠し続けた。約3カ月間をかけた“力作”。ルイスのように、しなやかなスピードを生かし“秒殺”でゴールへ駆け込む意気込みの表れだ。
リングへの入場方法も変わる。前回は特設のエレベーターでせり上がってきたが、「楽しみにしといて」という亀田をはじめ、関係者が口を閉ざす極秘扱い。空中から登場することも考えられ、試合当日のサプライズ。会場も亀田ワールドに引きずり込む。
これまで計量時に見せてきた恒例のメンチ切りも、封印した。「王者の風格や」とさりげないさまも、今までの亀田に見られなかった落ち着き。「バチバチしばくだけ。あっけなく倒れられても困る。最後までドつきあいしたる」。4カ月前のテツは踏まない。何から何まで生まれ変わった亀田が新たにバージョンアップ。嵐の前の静けさ。吹き荒れたバッシングを叩き壊すときがきた。
〔写真:どや、似合うか! 亀田がハーフモヒカン姿で登場。カール・ルイスを思い起こさせ、“秒殺”で駆け抜ける?〕