興毅に対抗!ランダエタのカーテン
興毅に対抗!ランダエタのカーテン
12月15日6時4分配信 スポーツニッポン
ランダエタが興毅の情報隠しに対抗した。WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ(20日・有明コロシアム)を前に、ファン・ランダエタ(28=ベネズエラ)が14日、東京・大久保の協栄ジムで練習を公開したが、スパーリングなしのわずか7分間で切り上げた。すでにランダエタの来日前に公開練習を終えた王者・亀田興毅(20=協栄)側への対抗心がありあり。ピリピリムードを漂わせ、こちらもカーテンを張りめぐらせた。
ランダエタが公開したのはシャドーとサンドバッグ打ちのみ。休憩の1分を挟んでもわずか7分間だった。すぐにジャンパーを着込んで2人のトレーナーに守られるように協栄ジムを後にした。
約60人の報道陣の中には、ビデオを手にした興毅陣営の偵察部隊の姿もあった。完全に肩透かしを食らわせた形となったが、ラファエル・トレーナーは「情報隠しではない。やるべきことをベネズエラからやってきたから。これで十分」と予定通りを強調。ランダエタも「人にはそれぞれやり方がある。体調は前回80%だったが、今回はカメダさんが時間をくれたから200%」と興毅のケガで試合が延期されたことに対する皮肉を口にして「みんな、あのような試合はもう嫌だろうから、今回はちゃんとした形で勝つ。日本のファンに勝利のクリスマスプレゼントをあげたい」と自信を示した。
ただ過去2度の来日ではいずれもスパーリングを公開。8月の対戦前もスパーを行っており、本来相手陣営にもオープンにすべき公開スパーを、来日前にすませたフェアでない興毅陣営への反発心がにじむ。両者が対面を果たす調印式、前日計量についても「カメダが何かくれるなら考える」と挑発パフォーマンスも相手次第であることを明言。すべてはリングの上で証明する。