12月8日16時9分配信 スポーツナビ
「今度は圧勝や!」WBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅がほえた。12月20日に東京・有明コロシアムで行われる「亀田のけんか祭り」で、フアン・ランダエタ(ベネズエラ・同級1位)との再戦に挑む亀田が8日、都内の協栄ジムで練習を公開した。亀田は「今度は必ず圧勝する」とKO宣言をした。
約百人の報道陣が詰め掛けた中、亀田が久しぶりに協栄ジムでの練習を公開し、3分5ラウンドのミット打ちを行った。8月2日に世界タイトルを奪取して以来、4カ月半ぶりの試合に臨むということで実戦感覚が鈍ることが懸念されていたが、この日の練習では軽快に足を使い、左右の高速連打を20発以上もたたき込むなどキレのある動きを見せていた。また、9月にスパーリング中に負った左眼瞼(がんけん=まぶた)挫創のけがも完治し、今は万全の状態だという。
練習後、取材に応じた亀田はまず「今日はプレゼントを用意してきた。名刺代わりや」と、紙袋からチョコレートの“キットカット”を報道陣全員に配った。もちろん単なるプレゼントではなく「これ意味分かるやろ? キットカットで“きっと勝つ”や。オレの分と大毅の分と2個できっと勝つ!」と、得意のパフォーマンスも久しぶりに披露した。
コンディションについて尋ねられた亀田は「いい感じや。8月のときと比べてもずっといい」と仕上がりは上々の様子。「さすがのオレも今回は(間隔が)空きすぎたな」と、早く試合がしたくて仕方がないという。最大のネックとなる減量についても、現在は52.3kgまで落とし、順調に進んでいるという。8月にライトフライ級の減量を経験しているだけに「不安はないな」と余裕も見せた。
一方で、そんな興毅を遠目で見つめていた父親の史郎トレーナーは、ちょっぴりピリピリムード。「どういう作戦で臨みますか?」との報道陣の質問に「作戦なんかないわ!今までやったことをするだけ。だいたいあんなヤツに作戦なんていらんし!」と、緊張感のある表情で語った。
だが興毅はあくまでも余裕だ。テレビ局のスタッフから、ランダエタからのビデオメッセージを見せられても「まわりがうっとおしいから今度は必ず圧勝する。オレは“横綱”! 朝青龍やで」と、世界王者としてのプライドを裏付けるような言葉で自信を見せた。そしてラウンドこそ「流れやな」と明言しなかったものの、「必ず倒す」とKO勝利を宣言した。真価が問われる宿敵ランダエタとの再戦。亀田興毅が世界一の力を証明すべく、いよいよラストスパートに入った。
■「亀田のけんか祭り」
12月20日 有明コロシアム 開場16:00 開始17:00
<WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 12R>
[王者]亀田興毅(協栄ジム)
[挑戦者]フアン・ランダエタ(ベネズエラ/同級1位)
<亀田大毅プロ第7戦>
亀田大毅(協栄ジム)
モハマド・サディック(インドネシアライトフライ級4位)