WBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅(20)=協栄=が11月30日、本社後援 「亀田のけんか祭り」(12月20日、有明コロシアム)へ向け、前代未聞の宣伝活動を開始した。父・史郎氏(41)が運転する宣伝カーに初めて乗り込み、自宅近辺の東京・葛飾区で12・20「亀田のけんか祭り」をアピール。持参したチケットを自ら手売りした。さらに興毅は12月3日に都内某所に出没するビッグサプライズを予告。“浪速の営業マン”となって興行を盛り上げる。
日本中が注目する世紀の一戦へ、主役が自ら広告塔として動きだした。宣伝カーに自身の試合チケットを持ち込み、敏腕営業マンとして売りさばく。現役の世界王者が宣伝カーに乗車して自らPR活動を行うケースは前代未聞で、亀田流のファンサービスでもある。
興毅は練習の合間に父・史郎氏が運転する宣伝カーに初めて乗り、葛飾区周辺を流した。興毅の入場曲である映画「ロッキー4」のテーマソング「バーニング・ハート」が流された。“浪速の闘拳”が“浪速の商人(あきんど)”に変身し、広告活動に専念した。
宣伝カーにはファーストクラスシート(10万円)を除く7種類(5万円~3千円)のチケットが常備されており、要望があればその場でチケット購入が可能となる。売り手はもちろん興毅本人。世界王者が自らチケットを手売りし、1万人収容の有明コロシアムを満員にする作戦だ。
さらに興毅はビッグサプライズを予告。12月3日、再び宣伝カーに乗り込んで都内某所に出没するという。出没先は「トップシークレット」だが、若者が集まる繁華街が有力候補となる。日曜日は完全休養日のため、史郎氏と1日中、繁華街をはいかいする。この日の葛飾区周遊は“某所”での営業活動に向けたシミュレーションだった。
「今度の日曜日はどこに出没するか分からんで。俺らのことを見つけたらどんどん声かけて」。この日までに160ラウンドのスパーリングを消化し、体調は万全。興毅は「ランダエタを豪快に倒し一年を締めくくるで」と、声高々に吠(ほ)えまくった。
(デイリースポーツ) - 12月1日10時23分更新