大毅タイソン！上体左右にすり足ジグザグ刻む…公開スパー
プロボクシング「亀田３兄弟」の年内最後のそろい踏み「亀田のけんか祭り」（１２月２０日・有明コロシアム）でプロ７戦目に挑む二男の大毅（１７）が２７日、東京・大久保の協栄ジムでスパーリングを公開した。初防衛戦に臨むＷＢＡ世界ライトフライ級王者の兄・興毅（２０）に続いてステップ・ワークが進化。元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソンばりの足運びを見せた。
浪速の弁慶が“タイソン・ステップ”を公開した。大毅はフィリピン・フライ級王者ジョージョー・バルドン（２７）を相手に４ラウンドを行い、これまでのベタ足突進を大幅に変えた新スタイルを見せた。
上体を左右に振り、すり足を左右ジグザグに刻みながら懐に飛び込む。パンチは左一辺倒から右も多用。ボディーからフックと上下に打ち分け、フェイントも使った。父の史郎トレーナー（４１）は何度も「ナイス！」と声をかけた。大毅は「タイソンみたいやて？ かっこええなぁ」と自画自賛した。
兄に続く進化だ。興毅は４日の公開スパーで足を使い、ジャブを繰り出す新スタイルを披露。それに刺激を受けたようだ。前回９月２７日のプロ６戦目で、ＷＢＡ世界スーパーフライ級２１位のバレリオ・サンチェス（メキシコ）を２－０の判定で破り、同級２６位にランクインし、自信をつけた。二の腕も一段と太くなり「一番の自信はパンチ力」とアピールした。
１２月の「けんか祭り」は今年５月５日以来、２度目の兄弟そろい踏み。興毅は因縁のファン・ランダエタ（２８）＝ベネズエラ＝との再戦が控えている。大毅は「兄弟やからな。言葉で言わんでも心で通じあってる」と兄の露払いをまっとうする決意だ。もちろん、ＫＯ勝ちして恒例の歌謡ショーで盛り上げるが、今回はクリスマスバージョンを考えている。今週中には決まる未定の対戦相手へ「どんな相手でもＫＯする」と言い切った。
（スポーツ報知） - 11月28日10時2分更新