極秘スパーを本紙直撃!“浪速の闘拳”亀田興毅(19)=協栄=が16日、都内ジムで「WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦」(10月18日・有明コロシアム)へ向けての第1次スパーリングを打ち上げた。11日から2人のメキシコ人パートナーを招へいしたスパーリングは、この日までに35ラウンドを消化。非公開で行われてきたが、亀田陣営は本紙の取材に対して、今月下旬、海外からパートナーを呼び、第2次スパーリングを再開する予定を明かした。因縁のランダエタとの初防衛戦に向けて実戦練習を徹底する。
ビシッ、バシッ!ジムに単独潜入した本紙取材班の前で、興毅は“仮想ランダエタ”を相手にこん身の左フックを叩き込んだ。腰を落とし、全体重をパンチに乗せる。一撃必殺の左フックだ。足元がおぼつかない相手をさらにボディーで追撃。すでにサンドバッグ状態の相手に、妥協を許さない猛攻が続く。ド迫力のスパーリングで最終日を締めくくった。
世間を“亀田騒動”に巻き込んだ8月2日の世界戦後、わずか4日間の休養で始動。9月1日から5日間、茨城県の筑波山にこもり下半身を鍛え上げた。下山後、本格的なジムワークを再開し、11日からスパーリングに突入。2人のメキシコ人相手に6日間で計35ラウンドを消化した。
第1次スパーリングの目的は、にぶっていたカンを取り戻すこと。スパーリング初日は思うような動きが出来なかったが、日を重ねるごとに調子は右肩上がりに上昇。「いつもそうやけど俺のパンチでパートナーがつぶれてまう。今回も最後は泣きそうやった」と亀田節をさく裂させた。
第2次スパーリングは今月末に予定し、再び海外からパートナーを呼び寄せる。「10月18日はランダエタは最後まで立ってられんよ。判定になるわけないからな。バチバチやったるで」。因縁の再戦まであと1カ月。“浪速の闘拳”がピッチを上げて仕上げにかかる。
(デイリースポーツ) - 9月17日15時36分更新