手塚治虫さんの漫画を映画化した「どろろ」(塩田明彦監督)のジャパンプレミア試写が東京都千代田区の東京国際フォーラムで27日開かれ、主人公の百鬼丸を演じた妻夫木聡さんやどろろ役の柴咲コウさんらによる舞台あいさつが行われた。妻夫木さんは、「脚本を読んだときから早くやりたいと思っていました。こうして皆さんにお見せできてうれしい」と話した。
「どろろ」は、手塚治虫さんが67年から連載を始めた漫画。戦国時代を舞台に体の48カ所を妖怪に奪われた百鬼丸と天涯孤独の野盗、どろろが妖怪を倒しながら体を取り戻していく、というストーリー。映画は、アクション監督に「少林サッカー」「HERO」などを手掛けたチン・シウトンさんを起用し、ニュージーランドで長期間のロケを行った。また、ドイツや中国など20カ国での配給がすでに決定している。
妻夫木さんは「柴咲さんとは(テレビドラマの)『オレンジデイズ』以来の共演でしたが、やっぱり自分の想像以上の演技をしてくれたので、一緒にやっていて楽しかったですね」と語り、柴咲さんは「こんなに長い期間海外でロケをしたのは初めてだったけど、その分撮影に集中できました」と話した。また、どろろたちに悪事をたくらむ鯖目の奥方役の土屋アンナさんは、生まれて初めて全身タイツを着たといい、着ごこちを聞かれて「結構気持ちいい」と話して会場を沸かせた。
「どろろ」は、07年1月27日より全国ロードショー公開。【立山夏行】
(毎日新聞 まんたんウェブ) - 11月27日23時28分更新