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織田裕二が黒澤明リメイク作品『椿三十郎』に!
12日、黒澤明監督の名作を45年ぶりにリメイクした『椿三十郎』(2007年12月公開)の製作報告会見が、東宝スタジオで行われ、主演の織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチら出演者に加え、森田芳光監督、製作総指揮を務める角川春樹らが質疑応答に臨んだ。この日、キャスト陣は、劇中の衣装を着ての登場。現代劇のイメージが強い織田裕二の“浪人スタイル”に視線が集まった。

 今回、森田監督の熱烈なラブコールに応え、時代劇にチャレンジする織田は、「今、こういう男に出会えて良かった、と思ってもらえる役柄にしたい」とコメント。織田演じる主人公・椿三十郎が、上役の汚職を暴こうとする若侍たちを助太刀するストーリーについては、「これは時代劇だが、同じような汚職事件が、今でもニュースに流れている」と作品の現代的な一面をアピールした。

 そんな織田に対して、「織田さんの三十郎は、(45年前のオリジナル版で)三船敏郎さんが演じたものよりも、どこか暖かいイメージがある」と語るのは、敵役・室戸半兵衛に扮する豊川悦司。また、若侍たちのリーダー・井坂伊織役の松山ケンイチは、「役柄と同じく、若いキャストたちを受け止めてくれる器のデカさを感じます」と織田の先輩っぷりを披露。これには、織田も「何か、たくらんでるだろ?」と笑顔でつっこんでいた。

 織田が「ストレスをまったく感じさせない現場。毎回こうならいいのに(笑)」と語る和気あいあいの撮影は、12月1日のクランクアップを目指し、終盤戦に突入した。日本映画界では初めての試みとなる黒澤作品のリメイクについて、「(黒澤監督が作った)教科書に沿って、応用問題を解いていく感じ」と語る森田芳光監督は、「過去の名作を今の若い世代に観てもらうチャンスだと思う」とリメイクの意義を説明した。

『椿三十郎』は、2007年12月全国ロードショー
(シネマトゥデイ) - 11月13日14時16分更新