判定3-0興毅初防衛!…亀田けんか祭り
判定3-0興毅初防衛!…亀田けんか祭り
12月20日20時49分配信 スポーツ報知
◆プロボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 ○亀田興毅(12回 判定3-0)ファン・ランダエタ●(20日、東京・有明コロシアム) どんなもんじゃ~い!! 王者・亀田興毅(20)=協栄=が、同級1位ファン・ランダエタ(28)=ベネズエラ=を判定3-0で破り初防衛に成功。バッシングの重圧をはねのけ、世紀の因縁に終止符を打つとリング上で号泣した。
サンタクロース姿の興毅が現れると会場は一気にヒートアップ。「興毅」コールの中、興毅は序盤、ランダエタの手数に苦しみながらも、足を使い、姿勢を低く保ちながら冷静にガードを固めた。3回を過ぎると、的確な打撃でペースを握り、7、8、10回には猛ラッシュで一気の攻勢に出た。最終12回にバッティングで減点1を受けながらも、大差の判定で完勝。
前回の対戦では、ダウンも喫した亀田が2-1の微妙な判定の末に勝った。そのため、試合を放映したテレビ局などに抗議する電話、メールが計5万件以上も殺到し、「疑惑の判定」が社会的な問題にもなった。
注目された再戦で、亀田は巧みな試合運びでランダエタを圧倒し、3人のジャッジ全員が亀田を勝利とする文句なしの判定だった。
試合後、8月2日の王座決定戦で微妙な判定勝ちに起きたバッシングに、「前に出てオレ達が悪者にならない様に守ってくれた」親父を前にリング上で号泣。会見で「もっと強くなって最強になる」ことを誓った。
注目の次戦については「3月。両国で亀田場所やろ」と話しながらも、「3月でもいいし、後でもいいから大阪でやりたい」と地元凱旋を視野に入れていた。
亀田興毅「この4か月、何も楽しい事がなかった。大差できっちりケリを着けられ良かった。オヤジは無名の選手を世界王者にした。オレが結果だして認めさせる。(今年の漢字を一文字で表すなら)亀しか思い浮かばん。前回出来なかったから、今夜はベルトを持って眠りたい」
◆亀田 興毅(かめだ・こうき)16歳で全日本社会人選手権のフライ級を制し、03年12月にグリーンツダジムからプロデビュー。昨年4月に協栄ジムに移籍し、同8月に東洋太平洋フライ級王座を奪取。ことし8月のWBAライトフライ級王座決定戦でランダエタに判定勝ちし、日本で史上3人目の十代世界王者となった。左右の強打で迫る左ファイター。戦績は13戦全勝(10KO)。大阪市出身。20歳。
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