損スンネン!興毅先制“打ジャレ”
12月19日10時52分配信 デイリースポーツ
ボクシングWBA世界Lフライ級王座戦12回戦(12月20日、有明コロシアム)、勘違い男は損スンネン!18日、都内ホテルで調印式、ルールミーティングが行われ、王者・亀田興毅(20)=協栄=が吠(ほ)えまくった。8月2日以来138日ぶりにランダエタ(ベネズエラ)と対面した興毅は、韓流スターのソン・スンホンのグッズをプレゼント。ランダエタは12日に来日した時に、ソン・スンホンファンに取り囲まれたが、これを自分のファンと勘違いしたことを強烈に皮肉ったもので、亀田節でメッタ斬りにした。因縁対決を2日後に控え、闘拳のボルテージは最高潮に達した。
サングラスの奥から鋭い視線を投げかけた。138日ぶりの対面の席で、黒のスーツに身を包んだ興毅は、メンチで威圧した。そして報道席の最前列に陣取った亀田陣営の“鉄砲玉”牛若丸あきべぇに指令を下した。「プレゼント渡したれや!」。あきべぇが投げ捨てるようにプレゼントを突き出すと、ランダエタは顔をしかめ、嫌悪感をあらわにした。
中身を確かめようともせずに後ろの席にいた通訳にプレゼントを渡したランダエタに対し、興毅が怒とうの口撃を開始した。「開けんでもええけどな、それはお前が勘違いした張本人のソン・スンホンさんや。誰が朝の6時からお前を待ってんねん。3000人も来るわけないやろ。勘違いしたら損スンネン!」と大きな口を開けてあざ笑った。
プレゼントの中身は、ソン・スンホンのポスター、ブロマイド、クッションなどのグッズ。「試合の日の夜は、体がボロボロになるやろうから、ソン様のクッションでも抱いて寝てろや」。前回の計量時にランダエタから紙おむつとおしゃぶりをプレゼントされた“お返し”で、今回は強烈な先制パンチをお見舞いした。
口撃はとどまることを知らず、試合当日のリングでランダエタを“拷問”することを予告。KOにはこだわらず、12ラウンド、36分間をフルに使い痛めつける。この“拷問予告”に、ランダエタはKO予告で対抗。「36分という時間はあるが、出来るだけ早く終わらせたい」と、興毅と視線を合わせないように前方を見つめて言った。
因縁再戦の第1ラウンドは、興毅の完勝に終わった。だが、まだ神経戦は始まったばかり。ランダエタは来日時に、興毅に対してのサプライズプレゼントを予告している。前回と同様であれば、19日の計量でプレゼントを手渡す。“逆転KO”を狙うランダエタを興毅が真っ向から受け止める。