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興毅 全治1カ月…世界戦は延期
ボクシングの協栄ジムは2日、東京・新宿区の同ジムで会見を行い、WBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅(19)=協栄=の初防衛戦の延期を発表した。興毅は9月29日のスパーリング中に左まぶたをカットし、練習後に都内の病院で8針の縫合手術を受けた。全治1カ月のため今月18日に予定していたランダエタ(ベネズエラ)との初防衛戦を延期。12月中旬に「亀田のけんか祭り」のメーンとして初防衛戦が行われる。
 アクシデントは9月29日のスパーリング中に起こった。4ラウンドを予定していたスパーリングの2ラウンド目に左目にパンチを受け、左まぶたをカットした。さほどの出血が見られなかったため、練習を続行。3ラウンド目からは、パンチを寸止めする練習に切り替え、4ラウンドを消化した。
 スパーリングは当初、顔面部分が開いたヘッドギアを使用しており、パンチが直接、左目に当たった。負傷後は、顔面を覆うフルフェースのヘッドギアに切り替えた。練習後も出血が止まらなかったため、同日夜、都内病院で緊急に縫合手術を受けた。
 診察結果は「左眼瞼挫創(ひだりがんけんざそう)」で全治1カ月。今月9日に抜糸する予定で、医師からは20日間の安静を言い渡された。予定していた18日の試合には完治が見込めないため、29日深夜に興毅、父・史郎氏、金平会長が話し合い、試合の延期を決めた。
 金平会長がすでに診断書を基に日本ボクシングコミッション(JBC)とWBAに報告しており、了承されたという。この日、会見に臨んだ同会長は「スパーリング中の不慮の事故であり、事実上のドクターストップです。ファン、関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました」と深々と頭を下げた。
 延期された初防衛戦は負傷個所の回復を待ってからで、12月中旬を予定している。「亀田のけんか祭り」として開催される見込みで、関東近辺の1万人収容規模の会場となる。日本中が注目するランダエタとの因縁対決は、年末に仕切り直しとなる。
(デイリースポーツ) - 10月3日10時51分更新