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大毅 9・27対戦相手は世界ランカー
ボクシングの“浪速の弁慶”亀田大毅(17)=協栄=のプロ6戦目(27日・後楽園ホール)の対戦相手が2日、決定した。WBC世界S・フライ級21位のバレリオ・サンチェス(36)=メキシコ=で、現役のWBC米大陸同級王者。プロ6戦目で初の世界ランカーを迎える大毅。一気に世界ランク入りを狙い、来年にも計画される世界戦への足がかりとする。
 気負いも緊張もない。プロ6戦目にして初の世界ランカーを迎える大毅は、冷静な口調で言い切った。「相手が世界ランカーだろうと今の俺の敵やないよ。相手が強ければ強いほど俺は燃えるからな。国内のチャンピオンクラスじゃもう相手にならへんよ」と不敵な笑みを浮かべた。
 対戦相手のサンチェスは、プロキャリア34戦を誇るベテラン。右のボクサーファイターで、戦績は17勝12KO15敗2分け。試合を契約した7月の時点ではランキング10位だったが、8月18日にメキシコのフライ級王座に挑み判定負けを喫したため、9月の最新ランキングで21位に転落した。
 大毅は日本ランクにも入っていないため、当初は東洋太平洋ランカークラスを予定していた。だが大毅自ら世界ランカーとの対戦を熱望。父・史郎氏(41)は「危険な勝負になるやろうけど、大毅は今伸び盛り。成長期にある今、世界ランカーと対戦させることにした」と経緯を説明した。
 亀田陣営は、来年を「勝負の年」と見据えており、焦らずにじっくりと大毅にキャリアを積ませていく方針だ。サンチェスに勝利すれば世界ランク入りは確実。年内の世界戦の予定はないが、以降も世界ランカークラスと戦う予定で、着実に世界ランクを上昇させ、来るべき時を待つ。
 サンチェス戦は25日から東京で開催されるWBA総会の記念試合として行われ、世界中のプロモーターの目が大毅に注がれる。「豪快にKOしてまた歌を歌うよ。世界に俺の名前を売るチャンスやからな」。世界中が注目する大舞台で、世界ランクを手に入れる。
(デイリースポーツ) - 9月3日11時7分更新