雑誌「Weeklyぴあ」調査による、10月28日(土)公開の映画満足度ランキングでは、ついに完結編となる『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』が94.8点で1位に。歴代でも3位となる高得点を記録した。2位は、クリント・イーストウッド監督による“硫黄島2部作”の第1弾『父親たちの星条旗』、3位には岩井俊二プロデュースの『虹の女神 Rainbow Song』が入った。( 映画満足度ランキング表 )
『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』は、ミニシアター系作品としては異例の全国規模のメガヒットとなった『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』の続編にして完結編となるもの。2002年のTVドラマからスタートしたシリーズがついに最後を迎える。ぶっさん(岡田准一)が死んでから3年後、からスタートする物語だが、宮藤官九郎が引き続き脚本を手掛け、予測不能にしてぶっとびの展開でストーリーは進む。観客からも「終わってしまうのは寂しい」「もっと続いてほしい」など、作品に大満足したうえで続編を望む熱烈なファンの声が多かった。
2位となった『父親たちの星条旗』はクリント・イーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』に続く監督作。太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを日米双方の視点から描き出す2部形式の超大作である。第1弾となる本作はアメリカ側からの物語となる。「戦闘シーンは圧巻」という声に加え「戦争について様々に考えさせられた」という意見もあり、50代、60代からの支持も高かった。
3位の『虹の女神 Rainbow Song』は数多くの名作を生み出してきた監督、岩井俊二が、自身の作品以外で初めてプロデュース。若手俳優の中でも今最も旬な市原隼人と上野樹里を主演に迎えた、“恋と友情”に揺れ動く青春ラブストーリー。映像の美しさや淡くて切ないストーリーに泣けた、というコメントが多く寄せられた。
(本ランキングは、2006年10月28日(土)公開の新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査)
(@ぴあ) - 11月2日18時17分更新