東京国際映画祭のオープニング・イブ作品として初めて邦画として選ばれた『武士の一分』のワールド・プレミアが10月20日(金)開催され、主演の木村拓哉、ヒロインの檀れい、桃井かおり、山田洋次監督が出席した。日本の美しい四季の一部を切り取ったというイメージで真っ赤に紅葉したもみじが敷き詰められた“紅葉ロード”を歩きながら、壇上へ上がり、シャンパンで祝杯をあげた。
木村からは「映画に出演はしたけれど、できあがってしまったら、あとは届ける役目」と作品への自信からか、観客に判断を委ねるように挨拶。来場したロサンゼルス市のアントニオ・ビヤライゴサ市長からは、ハリウッド進出をラブコールされる一幕も。
そんなハリウッド進出を木村より早く実現させてしまったのが、後輩である嵐の二宮和也。21日(土)に行われた東京国際映画祭の開幕イベントで来日している『父親たちの星条旗』の出演者と『硫黄島からの手紙』の出演者がエールを交換した。二宮は、硫黄島の戦いを日本側からの視点で描く『硫黄島からの手紙』に兵士役で出演している。『父親たちの星条旗』が、東京国際映画祭のオープニング作品となり、主演のジェシー・ブラッドフォードと、アダム・ビーチ、原作者ジェイムズ・ブラッドリーがレッド・カーペットを歩いた。レッド・カーペットの先にあるアリーナイベントで、二宮のほか、加瀬亮、伊原剛志も会場に姿を現した。
『硫黄島からの手紙』に主演している渡辺謙と監督のクリント・イーストウッドからはビデオレターが届けられ、出演者は大御所の登場に緊張の面持ちで食い入るようにスクリーンを見つめた。“父親たち”がすでにアカデミー賞有力候補と目されているが、“硫黄島から”も、もしかするともしかするかもしれない。二宮からも「(賞を)3つくらい獲りたい。渡辺謙さんについていく!」と賞に対しても意欲マンマン。
山田監督の『たそがれ清兵衛』はアカデミー賞外国語映画部門にノミネート、木村自身も『2046』でカンヌ国際映画祭に参加経験ありということから、『武士の一分』に対する海外から寄せられる視線は熱い。それほど遠くない日に渡辺に続き、ハリウッドを制する日本人スターは、ジャニーズから誕生するかもしれない。
『武士の一分』
第19回東京国際映画祭オープニング・イブ作品
12月1日(映画の日)全国一斉ロードショー
【硫黄島2部作】
『父親たちの星条旗』
第19回東京国際映画祭オープニング作品
10月28日(土)ロードショー
『硫黄島からの手紙』
12月9日(土)
(@ぴあ) - 10月23日17時56分更新